ゴムの活用方法

ゴムと樹脂

ゴムと同じく、良く似ているもので樹脂があります。

樹脂はゴムと同じく高分子材料ですが、似て異なる物となっております。

日本では樹脂は熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂のことを指し、弾性材料である合成ゴムや同姓繊維、接着剤などは樹脂として扱わないことになっておりますが、欧米では合成ゴム・合成繊維・接着剤等も広く、樹脂の仲間として取り扱われるのが一般的です。

最近では、ゴムのような弾性をもつ樹脂も製作されるようになってきました。ゴムのような弾性材料をエラストマーといいますが、弾性をもつ樹脂もエラストマーと呼ばれます。

 

ゴムは弾性がありますが、樹脂は硬い物がほとんどです。

まず、ゴムは熱硬化性という化学反応で硬化しますが、多くの樹脂は熱を加えると柔らかくなり、冷やすと硬化するという物理変化で硬化させるという性質を持っております。

この違いが、ゴム製品と樹脂製品の大きな違いとなっております。

ゴムは熱した金型に生ゴム材料を流し込み、熱をかけることで弾性を持ち、金型の形に成形します。

樹脂は金型に流し込む前に熱をかけてドロドロの状態になった物を冷やした金型に流し込んで金型の形に成形します。

ゴムは熱を加えることで硬化します。そしてその化学反応が起こる為の時間が必要になり、不良品を出すと元には戻りません。

一方、樹脂は冷やして固めるだけなので、ゴムに比べると比較的早く成形できます。

また、不良品も細かく砕いて再度原料として再利用が可能です。

このような違いから、コスト面でも大きな違いが発生します。

 

 

 

2021.02.27